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日ごろの情報収集と小さな心がけが大切

仕事がら、中小企業の社長様のお話を伺うことが多いのですが、、最近よく聞くお悩みが「人材育成について」です。
いい人が採用できない、採用してもすぐにやめてしまう。
ここのところニュースでも、「人材不足で閉店」というようなことを聞きますが、今までそんな事象があったでしょうか。

どの社長様も、いかによい人材を採用し、育成していくかということに試行錯誤されています。
人材については機械などと違い、マニュアル化できないところが難しい点ですよね。

しかし、先日下記のような記事を見ながら、「人材育成とは、実はとても単純な事なのかもしれない」と感じました。

「私があの会社で学んだのは、承認欲求が満たされて初めて、人は目標に向かって懸命に走ることができるということ。
うちの会社でも一人ひとりへのフィードバックを重視し、私や役員がコメントを必ず残していくようにしています。
その人がどれだけ成長したのかを常に伝え、『あ、見られているな』という感覚を得ることがやる気につながると思うからです」
~産経BIZより
http://www.sankeibiz.jp/econome/news/140615/ecd1406151808002-n1.htm

社員にやる気を出してもらう、成果をあげてもらう、長く務めてもらう。

これらのことを達成するには、経営者やマネジャーが、「その人を良く見て、ポジティブな声掛けをする」ということが効果的だということです。
むやみやたらに褒めるというのは違うと思うのですが、自分が頑張ってやったことを誰かが(特に社長や上司が)見ていて、成果を出した時に「よくやったね」と言ってもらえれば、それはうれしいことだと思います。
また頑張ろう!という気になるのも想像に難くありません。

「社員のことを見て、成果を認めること。」

これだけ聞くと、そんなに難しいことには思えませんが、実践できているかというと、なかなかどうして。
様々な面で、日々の心がけに注意しなければならないなと思います。

また、この方法の特にすばらしい点は「コストがかからない」ことだとも言えます。
少ないコストで成果を上げる。
とても良い方法ではないですか?

決算書には出てこない数字

「人材採用・育成」には、どこの会社でも莫大なコストがかかっています。採用広告のコストはわかりやすいのですが、他にも、決算書には出てこない数字がたくさんあり、それらは軽視されがちなのがまた難点です。

面接に費やす時間、引継ぎ・教育にかける本人の時間、教える側の時間。同じコストをかけても育成の仕方一つで、成果を50%しか出せない人、200%の成果を出す人というように、「費用対効果」も変わってきます。
その人材がもつ可能性を200%引き出す力が、経営力の一つといえそうですね。

人材コストと保険のコストの本質はよく似ています。
どちらも、「質を維持・向上し、コストを下げる」ことがポイント。
コストを下げた結果、保険や人材の質が下がっていたのでは本末転倒です。
しかしコストに見合う結果がついてくるかというバランスもまた大切。日ごろの情報収集やの小さな心がけが重要なようです。

7月も半ばにさしかかりました!今年もちょうど折り返し地点をターンしたところですね。
日々、心新たにチャレンジしてまいりましょう!

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