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「ファンというものはありがたい。相撲でも、それがひいきの力士であったなら、勝てば勝ったで無性に喜ぶし、負ければ負けたで心から同情する。欲もなし得もなし。相手のどこかに、自分の好む良さを見つけて、そのよさにただ懸命に応援するのである。(中略)

会社にも、それぞれにそれぞれのファンというものがあるのである。そして陰に陽に力強い声援がおくられているのである。

おたがいに、この事実を改めて認識しなおしたい。そして、このありがたい自分のファンを、もっと大事にし、その好まれている自分の良さを、精いっぱい伸ばすように努めたい。そこに個人の、お店の、そして会社の繁栄の鍵がある。」

松下幸之助『道をひらく』からの言葉です。

現代では「競合他社との差別化」、「顧客満足度を高める」などという言葉で表されますが、松下幸之助のこの言葉、とてもシンプルで、ビジネスの本質を思い出させてくれるような気がします。

「自分の良さを精一杯伸ばす」ことができれば、それがつまり「競合他社との差別化」であり、お客様にも喜んでもらえるということにつながるのではないでしょうか。

たりない部分を勉強することも大切ですが、なによりもやはり、「良さを伸ばす」ということは重要です。

  • 自社の良さはなんだろうか
  • 自分の良さを発揮できているだろうか

忙しい毎日ですが、機会を見つけて立ち止まり、そんなことを考えてみたいものです。

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