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大島家家訓:「勿奢(おごることなかれ)、勿焦(あせることなかれ)、勿欲張(よくばることなかれ)」

「大島弁蔵と言われてもわからない」という方でも、「千疋屋(せんびきや)創業者」といえばお分かりになる方がほとんどではないでしょうか。

関東圏では「果物の老舗といえば千疋屋」と言っても過言ではないほど、多くの人から愛される高級果物屋。しかも江戸時代から続く老舗です。

今は多くののれん分けを経て、銀座千疋屋、日本橋千疋屋などの支流があるようですが、もともとは埼玉の越谷からはじまったのが千疋屋の由来です。以下千疋屋HPにあるとおり、今でも「千疋」という地名のある場所があります。

『武蔵国埼玉郡千疋の郷(現在の埼玉県越谷市千疋)の侍であった初代弁蔵が江戸、葺屋町(現日本橋人形町3丁目)に「水菓子安うり処」の看板を掲げ、果物と野菜類を商う店を構えた。』

名言にあげた大島家の家訓。

「おごることなかれ、あせることなかれ、よくばることなかれ」

とは、頭でわかっていてもなかなかできることではありません。もともと槍を教えていた大島弁蔵が、生活に困って地域でとれる果物を売り出したのがはじまりだそうです。今でこそ高級果物を売る千疋屋ですが、当初は安く果物を売っていたことから考えても、当時の大島家は裕福ではなかったのでしょう。

HPには「(二代目を継いだ)文蔵の妻むらが茶の湯の師匠として知られた渡辺治右衛門に茶の湯奉公をした縁で、浅草山谷の料亭八百善に上がるようになった。ここに出入りすることで各界の寵を受け、文蔵は徳川家御用商人ともなった」とあります。

初代の教えがご縁をつくり商売を繁盛させますが、今なおその勢いがおちないのは、根底にある謙虚な考え方があるからなのかもしれません。

商売繁盛を願う酉年ですが、だからこそ謙虚な気持ちを大切に、社会に貢献できる仕事をしていきたいものですね。

【参考】千疋屋HP
http://www.sembikiya.co.jp/history/
東京中央ネット
http://www.tokyochuo.net/issue/face/2004/06/


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