ライオン創始者 小林富次郎の自殺を思いとどまらせた言葉
「およそ鍛錬というものは、当座は喜ばしいものではなく、悲しいものと思われるのですが、後になるとそれで鍛え上げられた人々に、義という平和に満ちた実を結ばせるのです。」(ヘブライ人への手紙12章11節)
ライオンといえば「歯磨き粉」ですが、ライオン創始者の小林富次郎は、ライオンを始める前に、「マッチの製造」を行おうと大金を投資していました。しかし洪水により、高かった機械が水に浸かってだめになり、マッチのために買っておいた木材もすべて使えなくなります。
頑張っても頑張っても仕事がうまくいかず、小林はついに自殺を考え、川に身を投げようとしたそうです。
しかし、熱心なクリスチャンであった小林富次郎の頭に浮かんだ言葉によって自殺を思いとどまり、のちにライオンを創設することになります。
その言葉が今回ご紹介する言葉です。
私たちも資金不足、新規顧客の開拓ができず売り上げが伸びない、採用がうまくいかずに人手がたりないなど、多くの経営課題が日々迫ってきます。当然、これらは喜ばしいことではなく、できれば目の前から消えてほしいと願います。
しかしこの言葉は「課題に向き合う鍛錬というものは避けたいと思うものだけれど、そこに向き合いながら乗り越えてきた人は正しい道を進むことができる」ということを教えています。
「義」という言葉を辞書でひくと、「人として守るべき正しい道。道理」とあります。
もしその時に自殺をしてしまっていれば、私たちの知る「ライオン」という会社はなかったことになります。
苦労が常に報われるわけではありませんが、鍛錬を乗り越えたからこそ道は開けるということを信じ、日々の仕事に向き合っていきたいものです。
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