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韮塚直次郎は「日本資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一と同じく、深谷市明戸の出身で、かの有名な「富岡製糸場」の建設や経営に関わった人物です。

韮塚は特に建設中の資材調達を一手に担い、当時はまだ存在しなかった「レンガ」を作り上げたと記録があります。

『製糸場の建設には、当時まだ新しい建材であった煉瓦が大量に必要でしたが、瓦製造を行っていた福島(現・甘楽町)に窯をつくり、地元の瓦職人に加えて、郷里から多くの瓦工を呼び寄せて製造にあたりました。
また、煉瓦を積むのに必要なセメントがなかったため、日本に従来からあった漆喰を用いるなど独自の苦心を重ね、製糸場を建設することができました』

渋沢栄一は多くの人が知っていると思いますが、韮塚直次郎についてはどうでしょう。あまり知られていないのではないかと思いますが、富岡製糸場があれほど発展したのは、あの建築を率いた韮塚氏の働きがあってこそ。

今でこそレンガ造りの建物は、その独特の雰囲気で観光名所などによく見られますが、当時はイギリスやフランスで使われていた手法でした。日本でできるレンガ造りを試行錯誤し、韮塚はレンガ建築の指導をしてくれるフランス人に出会い、富岡製紙場ができあがりました。

課題が山積している私たちの仕事でも視野を広く

経験したこともなく、前例もない課題をどう解決するかは至難の技ですが、韮塚氏のように外に目を向けてみれば、日本にはない考え方や方法が見つかるかもしれません。

外というのは「海外」だけではありません。例えば他の会社や業界での工夫を調べてみると、今ある状況を大きく改善できるヒントが隠れていることもあるでしょう。

韮塚の時代と違い、今はインターネットがありますから「情報」を得ることは簡単です。

しかし本当に重要な情報は、皆軽々しく外に出さないかもしれませんから、やはりいざというときに助けてくれる人間関係がものを言います。助けてくれるのは、目の前にいる上司や部下かもしれません。いつも無理ばかりを言うお客様かもしれません。

誰に対しても誠実で謙虚な人には助けてくれる人が集まりますから、日々の言動に気を付けていきたいものです。

参考:深谷市HP
http://www.city.fukaya.saitama.jp/rekishi_bunkazai/shinobunkazai/1391996061266.html


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