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~七洋を家とし、海外に飛躍せよ

近年また「万年筆」が注目されています。
あの味のある筆跡やインクを使って書く感覚というのが、若い世代や昔万年筆を愛好していた人に再び受け入れられているのでしょう。

熊谷市玉井生まれの並木良輔は、友人と共に「並木製作所」、すなわち現在の「株式会社パイロット」を設立します。

「創業は、1918年1月の株式会社並木製作所の設立に遡ります。
その後社名を、1938年にはパイロット萬年筆株式会社に、1989年には株式会社パイロットに、変更いたしました。

また、パイロットインキ株式会社は1950年にパイロット萬年筆株式会社の名古屋インキ工場を母体として設立され、現在に至ります。

当社創業者である並木良輔と和田正雄が船乗りの出身であることに由来し、「パイロット」は大船の先頭に立って進む「水先案内人」を表しています。」
(パイロットHPより)

名言にあげた「七洋を家とし、海外に飛躍せよ」は、並木が受けた教えだそうです。
船乗りであった並木は、当時海外からの製品が日本に多く輸入されるのに、日本から海外には全く品物が売れていないことに気が付き、これを何とかしたいと思うようになったとあります。これは少し、現在の日本の状況とかぶるところがあります。

日本にいれば、日本は経済的にも豊かな国だと思ってしまいますが、世界から見ると日本の経済は減速し、中国や韓国と比較して「沈みゆく国」とも言われています。

今の時代を生きる私たちが、並木のように「海外をみすえた」「海外にも通用する」ビジネスを念頭に置いて行動することが、今後の日本を作っていくのではと考えると、身が引き締まる思いがします。戦後復興の余韻からはもう卒業すべき時かもしれません。

また、並木は「寝食を忘れて自己の職業を楽しみ得るのは幸なり」とも言っています。モノ作りに没頭し、日本の製品を海外に輸出をすることに喜びを見出していたのでしょう。
私たちのうちどれぐらいの人が、自らの仕事に没頭できているでしょうか。

肩の力を抜いて人生を楽しみたいものではありますが、毎日を全力で生きるという生きざまもいさぎよくかっこいいものです。

【参考】
パイロットHP
http://www.pilot.co.jp/company/ir/faq/


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